海外のスマホ決済事情!世界の情況と日本のキャッシュレス化の今後は?

日本では現在スマホ決済サービスの普及が進んでいます。

日本政府も後押ししていますし、この流れは世界的な物のようですね。

そこで今回は世界でのキャッシュレスはどうなっているのか?

また日本は世界と比べて遅れているのかどうかも気になる所です、

世界各国のスマホ決済事情と、その背景と世界のスマホ決済化が今後日本の決済サービスにどのような影響を与えるのかもご紹介していきます。

世界の注目すべきキャッシュレス国家は?

早速、世界でキャッシュレス化が進んでいる国の情況を見ていきましょう。

・1位:韓国(89.1%)

世界で最もキャッシュレス化が進んでいるのは韓国です。

他国に比べても圧倒的なキャッシュレス比率の高さを誇っていますね。

韓国がこれほどまでにキャッシュレス大国になったのは国が意図的にキャッシュレス化を図ってきた経緯があります。

1990年代後半、韓国は通貨危機による経済縮小の対策として、個人の消費を促す必要がありました。

また当時問題になっていた小売店による脱税の増加も起因しています。

この二つの問題を同時に解決するために、韓国政府はキャッシュレス化とクレジットカード利用を促進しました。

そんな韓国では現在、モバイル決済が普及しています。

サムスンが提供する「Samsung Pay」「Never Pay」「KakaoPay」などが人気のようです。

・2位:中国(60.0%)

今、世界で最もキャッシュレス化の勢いがあるのが中国です。

馬車による出店でさえQRコードコード決済が可能という事ですよ。

中国でスマホ決済が普及した背景として、偽札による被害が有名ですが、ほかにも社会的コストの削減などのメリットも挙げられます。

例えば日本では当たり前の銀行口座の自動振替も、中国では一般的ではなく、効用料金を支払うために銀行まで行っていた地域もあります。

それがスマホ決済が普及したことで、スマホを使って10秒で支払える様になったのですから、普及したのが頷けますよね。

中国では「Alipay」「Wechat Pay」が有名です。

「Alipay」はアリババの決済サービスで、金融機関と提携しているのが大きな特徴です。

「Wecaht Pay」はメッセンジャーアプリWechatを提供するテンセントが開発した決済アプリになります。

「Wecaht Pay」で繋がっている相手に気軽に送金できるため、割り勘はもちろん、お年玉をあげる際にも使われているということ。

・6位:スウェーデン(48.6%)

「現金が消えた国」とまで称されるキャッシュレス国家がスウェーデンです。

その背景には様々な要因がありますが、大きな理由として挙げられるのは、現金強奪などの犯罪対策です。

そんなスウェーデンのキャッシュレス化を支えたのが、国内の複数の銀行が協同で開発した「Swish」という決済アプリです。

決済だけでなく、個人間のお金のやりとりもアプリを通じて行われ、まさにスウェーデン人にとっては現金よりも身近な存在になっています。

最近では手に埋め込んだマイクロチップで支払いをする、SF映画のようなサービスまで 登場しています。

・9位:インド(38.4%)

一時は世界で最も現金に依存している国と呼ばれていたインドも、ここ数年で一気にキャッシュレス化が進んでいます。

そのキッカケになったのが、インドに於ける高額紙幣500ルピー札と1000ルピー札の廃止です。

そんなインドのキャッシュレス化を支えたサービスが「Paytm」です。

「Paytm」はアリババから、スマホ決済サービスのアドバイスも受けながら成長してきました。

・10位:日本(18.4%)

日本のキャッシュレス化は10位という結果になっています。

経済大国としては低い数字ですよね。

何故日本がこれほどまでにキャッシュレス化が遅れているのかを次からご説明します。

日本は何故遅れている?今後世界に追いつけるのか?

何故日本ではキャッシュレス化が遅れているのでしょうか?

まずはそちらをご紹介していきましょう。

キャッシュレス化が遅れたのは治安の良さと現金の利便性!

日本のキャッシュレス化が遅れた理由として治安の良さが挙げられます。

海外では常にひったくりに遭う可能性があるため、現金を持ち歩くことにさえリスクがあります。

そのような社会では「現金を持ち歩かなくてもいい」スマホ決済は社会的問題解決の入口となったのでしょうか?

また、日本の紙幣は世界で最も偽装されにくい紙幣を呼ばれるほど、精巧な作りをしています。

普段日本で生活していて、偽札かどうかを疑う場面はほとんどありませんが、海外では偽札を疑わなければならないことが日常的にあります。

偽造が難しい日本の紙幣は、現金として利便性が高いため、代替するサービスが求められなかったという考えもありますよね。

治安の良さも、安心な紙幣も日本が世界に誇るべきポイントですが、キャッシュレス化を遅らせた一因にもなっているという事です。

今後世界に追いつけるのか?

経済産業省は2025年のキャッシュレス比率40%の達成を目指しています。

2018年から急激に増えたQRコード決済サービス、2019年にはQRコードコード各社が集まり、コードの規格統一を図り「SPQR」という構想を練っています。

この動きにより、本当に日本のキャッシュレス化が進むのかはわかりませんが、業界が一丸となってキャッシュレス化を推し進めていこうというのはわかりますよね。

2020年6月までポイント還元などやっていますが、その後どうなるのかが今後の分かれ道でしょうね。

まとめ

世界には日本よりキャッシュレス化が進んでいる国が沢山あるのがわかります。

キャッシュレス化の背景を見ていると、様々な社会問題が関係している事がわかりますよね。

日本はこれから、それらの国の人々を迎える国として、海外の決済サービスへの対応が求められるのではないでしょうか?

国内のキャッシュレス化を図るだけでなく、海外のサービスとの連携も進めて行く必要が今後のキャッシュレス化の鍵になるでしょう。

使用する立場からすると安心で便利に利用できれば問題無いですけどね。

あとは、規格を統一して欲しいです。

期待しています!

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