マイルが貯められるクレジットカードはたくさんありますが、航空券と引き換えるためにはそれなりに貯めなくてはならず、利用するならば還元率の高いマイル系クレジットカードを選びたいものです。
高還元率マイル系クレカの探し方として、インターネットで「おすすめマイル系クレカランキング」などで比較検証する方法がありますが、いくつかのランキングでおすすめナンバー1に輝いているのが『アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード/アメックス(AMEX)スカトラプレミアカード』です。
アメリカン・エキスプレス・カードは、通称アメックスカードと呼ばれハイステイタスクレカとして有名ですが、スカイトラベラープレミアカードについては、「聞いたことが無い」、「どのようなカードなのか分からない」という方もいるのではないでしょうか?
実はこのスカイトラベラープレミアカードは、数あるマイル系クレカの中でも「最強」と呼ばれるカードです。
そこで今回は、『アメックススカイトラベラープレミアカード』がどうして最強と呼ばれるのかを知るため、その特長などから徹底解説していきます。
更に、アメックススカイトラベラープレミアカードの効率的&お得な利用方法についてもご紹介していきます。
アメックススカイトラベラープレミアカードの特徴
☆家族カード年会費:17,500円+消費税(18,900円)
☆利用可能枠:一律の制限無し(カード会員ごとに利用可能枠を設定)
☆付帯保険
①旅行傷害保険(国内旅行/海外旅行)
・カード会員:国内旅行/海外旅行ともに最高5,000万円
・カード会員の家族:国内旅行/海外旅行ともに最高1,000万円
②航空便遅延費用補償(海外旅行のみ)
・乗継遅延費用:1回の遅延につき最高20,000円
・出航遅延/欠航/搭乗不能費用:1回のトラブルにつき最高20,000円
・受託手荷物遅延:1回の遅延につき最高20,000円
・受託手荷物紛失:1回の紛失につき最高40,000円
☆付帯カードセキュリティ
①不正プロテクション
アメックスでは不正使用探知システムを導入して、世界各国のアメックス加盟店での不正使用を監視しています。不正使用と判断された場合には、直ちに被害会員に連絡し、カードが正常利用できるよう手配します。更に、不正利用分のカード取引損害は補償されるので安心です。
②カード無料再発行
カードを紛失したり、盗難の被害に遭った場合には、不正利用のリスクを避けるため紛失したカードの利用停止手続きを行い、新カードを無料で再発行してくれます。また、今すぐにカードが必要な場合にも「緊急仮カード」を発行して対応してくれます。
※カードの紛失等に気付いたら、すぐにアメックスに連絡することが前提となります。
③オンラインプロテクション
インターネットショッピングを利用した際、第三者にカード番号を盗まれ不正使用された場合、そのカード取引分については一切負担する必要はありません。
④ショッピングプロテクション
アメックススカイトラベラープレミアカードで購入した商品が破損したり、盗難の被害に遭った場合、購入日から90日間にわたり、1名につき最高500万円(年間)まで補償されます。
⑤リターンプロテクション
アメックススカイトラベラープレミアカードで購入した商品を、購入店舗が受付拒否をした場合、購入日から90日以内であればアメックスに返品することで、その金額を払い戻してくれます。
⑥キャンセルプロテクション
急用や病気、ケガなどで入院することになり、やむを得ず旅行をキャンセルしなければならなくなった場合、そのキャンセル料をアメックスが補償してくれます。
主な補償対象としては、国内外の旅行契約に基づく各サービス、宿泊施設の提供および付帯サービス、航空機などの旅客輸送などがあります。
⑦American Express SafeKey
オンラインショッピングを利用する際には、カードの不正使用を防止するため「ワンタイムパスワード」による本人認証を行います。これにより、万が一第三者がAMEXスカイトラベラープレミアカードを使って不正にショッピングをしようとしても、ワンタイムパスワードが分からないと決済することはできないので安心です。
なぜアメックススカイトラベラープレミアカードが最強といわれるのか?
このカードは、「スカイ・トラベラー」というネーミングからも分かるように、航空会社に強いクレジットカードとなっています。
つまり、航空会社を利用して旅行に行くほど、ハイスピードでポイントを貯めることができるのです。
では、アメックススカイトラベラープレミアカードにはどんな魅力があるのかを、ここでご紹介したいと思います。
【1】航空券購入でなんとポイント5倍!
このカードのポイント加算レートは、通常100円=1ポイントとなっており他のAMEXカードの加算レートと同等に設定されています。
しかし、スカイ・トラベラー・ボーナスのポイント加算レートは「100円=5ポイント」となっており、実に通常レートの5倍に設定されているのです。
このポイント5倍ボーナスは、アメックスの各種カードの中でもトップとなっています。
【2】ポイント5倍は航空会社27社&旅行代理店2社と対象範囲が広い!
ポイント5倍ボーナスは、「国内外27の提携航空会社が発行する航空券(表示価格が日本円のもの)」または、「2つの提携旅行代理店にて指定の旅行商品」のいずれかを、アメックススカイトラベラープレミアカードで購入することでゲットできます。
このうち、提携航空会社27社、提携旅行代理店2社とその指定旅行商品は、以下の通りとなっています。
特に、指定旅行商品(利用方法も含む)には対象外となるものもあるので注意が必要です。
《提携航空会社》
*JAL(日本航空)
*スターフライヤー
*バニラエア
*アリタリア-イタリア航空(イタリア)
*エア タヒチ ヌイ(タヒチ)
*エールフランス航空(フランス)
*エティハド航空(アラブ首長国連邦/アブダビ首長国)
*エバー航空(台湾)
*エミレーツ航空(ドバイ)
*オーストリア航空(オーストリア)
*ガルーダ・インドネシア航空(インドネシア)
*カンタス航空(オーストラリア)
*キャセイパシフィック航空(香港)
*KLMオランダ航空(オランダ)
*シンガポール航空(シンガポール)
*スイス インターナショナル エアラインズ(スイス)
*スカンジナビア航空(スウェーデン・デンマーク・ノルウェー)
*タイ国際航空(タイ)
*大韓航空(韓国)
*チャイナエアライン(中国)
*デルタ航空(アメリカ)
*フィリピン航空(フィリピン)
*フィンランド航空(フィンランド)
*ブリティッシュ・エアウェイズ(イギリス)
*ルフトハンザ ドイツ航空(ドイツ)
《提携旅行代理店と指定旅行商品》
*日本旅行:提携航空会社27社の航空券、パッケージツアー、ホテルなどの宿泊代(前払いプランのみ)、JR・バスのチケット代(購入は、実店舗のほかWEBサイトでもOK)
*アップルワールド(AMEX会員専用WEBサイト):ホテルなどの宿泊代(前払いプランのみ)
※ポイント5倍対象外の旅行商品と利用方法
①航空会社が提供する航空券以外の商品など(パッケージツアー・機内販売・ネット通販・空港売店・貨物)
②他の航空会社の委託業務によって運営される空港カウンターで購入した航空券
③決済代行業者(ペイパルなど)を経由した旅行商品の購入
【3】無期限ポイントでどんどん貯められる!
アメックス一般カード(アメックスグリーン)の場合、ポイントに有効期限(最大3年間)が設けられており、無期限で貯めるためには「ポイントプログラム(年間3,000円+税)」に入会する必要があります。
しかし、スカイトラベラープレミアカードは、オプションではなく初めから「ポイント無期限」が設定されています。ですので、有効期限を気にすることなくどんどんとポイントを貯めることができ、とても便利です。
【4】各条件クリアでボーナスポイントがもらえる!
ポイント5倍のボーナスがゲットできるだけでもうれしいですが、このカードには他にも様々な条件をクリアすることで、更なるボーナスポイントをゲットすることができます。
①アメックススカイトラベラープレミアカードに入会すると「5,000ポイント」ゲット!
アメックススカイトラベラープレミアカードに入会し、期日までに初回年会費を支払うことで、5,000ポイントがゲットできます。
他のアメックスカードの中には、条件を達成させないと付与されないポイントもありますが、このカードのボーナスポイントは初回年会費を支払うだけで自動付与されます。
②入会は後初めて航空券・指定旅行商品を購入すると「10,000ポイント」ゲット!
上記でご説明した27社の提携航空会社の航空券、または2社の旅行代理店が提供する指定旅行商品を初めてカードで購入すると、ファーストトラベルボーナスとして「10,000ポイント」がゲットできます。
※アメックス公式サイトでは提携航空会社の数が28社となっていますが、これは2017年6月の情報であり、現在は1社減って27社となっています。(2018年5月現在)
スカイトラベラープレミアカード会員は頻繁に航空旅行に出かける方が多く、またカード利用に料金指定がないので、この条件も比較的簡単にクリアできるでしょう。
③毎年カードを継続することで「5,000ポイント」ゲット!
アメックススカイトラベラープレミアカードは、ハイスピードでマイルを増やすことができるため、毎年継続する方も多くいます。
継続ボーナスをゲットするには、入会ボーナスと同様、期日までに次年度の年会費を支払えばOKです。
【5】15の提携航空会社のマイルに高還元移行できる!
アメックスの各クジレットカードは、スカイトラベラープレミアカード以外でも15の提携航空会社のマイルにポイント移行することができますが、このカードよりも還元率が低いポイント移行レートとなっています。
例えば、アメックスゴールドカードの場合、アメックスの有料ポイントプログラム「メンバーシップ・リワード・プラス」に未登録だと提携空会社へのポイント移行レートは2,000ポイント=1,000マイルとなり、年間3,000円+税のメンバーシップ・リワード・プラスに登録しても移行レートは1,250ポイント=1,000マイルです。
また、ANAアメックスゴールドの場合は、ANAのマイルには移行できますが、他の提携航空会社のマイルには移行することができません。
一方、アメックススカイトラベラープレミアカードは、メンバーシップ・リワード・プラスに登録せずとも、ANA+その他15提携航空会社のマイルを「1,000ポイント=1,000マイル」で高還元移行することができます。
この点においても、アメックススカイトラベラープレミアカードが最強マイル系クレカと呼ばれる理由の1つなのです。
◆AMEXスカイトラベラープレミアカードの効果的活用術!
クレジットカードでマイルを貯めている方の中には、思ったようにマイルが貯まらず苦労している方もいるのではないでしょうか?
そんな方に、アメックススカイトラベラープレミアカードを利用した効果的な利用方法をご紹介します。
【1】スカイトラベラープレミアカードでANAマイラーの悩みを解消!
ANAマイラーの中にはANAアメックスカードを利用している方もいますが、ANAアメックスのポイントは有効期限が最大3年に設定されており、無期限にするには「年間6,000円+税のポイント移行コース」に登録する必要があります。そのため、ポイント移行コースに未登録の場合、「ANAマイルに交換するため頑張ってポイントを貯めてきたのに、あと少しで貯めたマイルを特典航空券に交換できるところで有効期限に泣かされる」というケースが起こったりします。
また、ANAマイル自体にも3年の有効期限があります。
ユーザーの中には、「あと少しで特典航空券に交換できるのに、有効期限によってやむなく低還元率の他サービスに利用した」という経験をした方も少なくありません。
目標達成の為、ポイントやマイルをためてきたのに、期限があることで諦めざるを得ないのは辛いですね。
ですが、そんな時にこの「アメックススカイトラベラープレミアカード」は大きな役割を果たしてくれるのです。
アメックススカイトラベラープレミアカードは、100円につき5ポイントと通常の5倍のスピードでポイントが貯まっていきます。
また、ANAマイルに移行する際には、アメックスのポイント移行コースに登録せずとも「1ポイント=1マイル」の還元率1倍で移行することができます。
これと比較してANAアメックスは、ボーナスポイントは1.5倍止まりであり、マイル移行においては、年間6,000円のポイント移行コースを利用しないとANAマイルに移行することはできません。
ANAとアメックスとの提携カードなので、もっと効率よくマイルが貯められるような気がしますが、スカトラプレミアカードのほうが断然効率的にマイルを貯められるのです。
しかし、その分「アメックススカイトラベラープレミアカード」は税込37,800円の年会費がかかります。
この年会費のもとを取るためにも、たくさんこのカードを利用してマイルを貯め、これまで貯めてきたANAマイルとプラスさせることがポイントとなります。
マイルの価値は、国内線・国際線、シーズン、行き先などによって異なりますが、どれも「1マイル=1円以上」といわれています。
マイラーが多いANAマイルの場合では、「1マイル=3円~5円」もの価値があるとされています。
つまり、アメックススカイトラベラープレミアカードで10,000マイルを貯めれば、その価値は30,000円にも50,000円にもなるわけです。
例えば、ANAマイルを10,000マイル保有していた場合、AMEXスカイトラプレミアカードで20,000マイルを貯めて合計30,000マイルにすると、ANA国内線の特典航空券(往復)に引き換えられるのはもちろん、シンガポールなどのアジア圏内行きのANA国際線特典航空券(往復)とも引き換えることが可能となります。
また、ANAが提携する航空会社の特典航空券(往復)への引換も可能です。
【2】無期限マイレージクラブでマイルがどんどん貯まる!
上記でご説明したように、ANA以外の15提携航空会社のマイルに移行ができ、その中には「無期限マイレージプログラムの航空会社(デルタ航空など)」も含まれています。
無期限マイレージプログラムを利用してマイルを貯めれば、有効期限を気にせずどんどん貯めることができるわけです。
無期限マイレージクラブで貯めたマイルは、ANAマイルなどに移行することはできませんが、各マイレージクラブの特典に利用できるため損をすることはありません。
例えば、デルタ航空のスカイマイルの場合、国内線(スカイマーク)は往復で15,000マイル~20,000マイル、国際線(デルタ航空)のホノルル行きならば、往復で70,000マイル~引き換え可能となっています。
有効期限マイルなら「70,000マイルも貯めるなんて無理!」と思ってしまいますが、無期限マイルならそれができてしまうのです。
AMEXスカイトラベラープレミアカードをどんどん利用してポイントを貯め、ある程度貯まったところで無期限マイルに移行してマイルを貯めていけば、豪華な旅をすることも可能ではありません。
そんな夢のようなことを、このカードが実現してくれるわけです。
◆アメックススカイトラベラープレミアカードのまとめ
アメックススカイトラベラープレミアカードの魅力は、デメリットでもある年会費の高さをカバーできる「ボーナスポイント5倍&無期限」・「マイル還元率の高さ」です。
しかし、デメリットをカバーするためには、このカードがどのような特徴を持っているのか、またどのように利用するとハイスピードでマイルを貯めることができるかを知る必要があります。
ここでご紹介してきたカードの特徴や活用ポイントを参考にすれば、アメックススカイトラベラープレミアカードを上手に利用することができるでしょう。
コメントを残す