クレジットカードを使ってポイントが貰えるのは何故?事業社は得してる?

クレジットカードを使っていて、ふと疑問に思うことはないでしょうか?

クレジットカードを使うだけで、ポイントが貰えるのは何故なのか?

今回はそのような疑問に答えていきたいと思います。

お店で買い物時にポイントが付く理由は?

今ではクレジットカードの利用金額に対する実質的なポイントの価値、いわゆるポイント還元率は、昔よりも格段に高くなっています。

リボ払いは、分割払いのようにクレジットカード会社に手数料を支払う場合は、その手数料の一部がポイントとして還元されるのは理解出来ますけどね。

でも一回払いでも手数料がかからないのに、ポイントが貰えます、これは何故でしょうか?

お店での買い物の時にも、ポイントが貰えることがあります。

お店にとってはポイントは費用ですので、その分だけ儲けが減るという事になりますよね。

それでもポイントをつける理由は顧客にもう一度買物をしてもらうためです。

お店では貰えるポイントは、同じお店か系列のお店でしか使えません。

折角貰ったポイントは使わないともったいない!そう思って顧客がもう一度買物をしてくれれば、お店にとっては支払う費用以上に売り上げがあるので良いという事です。

また、ポイントには買物をする気持ちを高める効果もあります。

どれを買うか迷っているとき、ポイントが多く貰える商品を選ぶ事ってありますよね。

ポイント優待の日につい買いすぎたと言う経験もあるのではないでしょうか?

お店にとって、ポイントは顧客の気持ちを高め、買物をしてもらうための仕掛けです。

儲けの大きい商品を選んでもらうことや、ライバル店には行かず、そのお店でまとめ買いをしてくれることを期待しているという事ですね。

クレジットカード会社にとって、1回払いでポイントをつけると赤字?

お店でのポイントは顧客確保の為というのはわかりましたが、クレジットカードのポイントは、どんなお店の買物でも貰えます。

そのポイントは、特定のお店でしか使えないものもありますが、幅広いお店で使えるギフト券などと交換出来るのもありますよね。

原則、クレジットカード会社のポイント費用はクレジットカード会社が負担しています。

一体、クレジットカード会社はどうやって儲けをだしているのでしょうか?

クレジットカードの1回払いで10000円分の買物をすると、約1ヶ月後に、その代金として10000円が口座振替により差し引かれます。

このとき、利用者からクレジットカード会社に代金が支払われます。

そして、順番は前後する事が多いですが、この代金はクレジットカード会社からお店に支払われます。

その際、手数料が差し引かれて支払いされますが、仮に手数料が利用金額の2%だとすれば、お店に支払う金額は9800円で、差額の200円がクレジットカード会社の売り上げになります。

実際の契約はもっと複雑ですが、単純化すれば、クレジットカード会社はお店から手数料を貰っていることになりますね。

この売り上げは、そのまま儲けになるわけではありません。

クレジットカード会社には、顧客のクレジットカード利用金額に関係無く発生する費用があります。

たとえば、口座振替の歳に銀行に支払う手数料や、利用明細の印刷費や郵送費といった費用は、顧客の利用金額が1円であっても発生します。

仮にこれらの費用が150円だとすれば、月に10000円分の利用によって200円の売上が上がるという先程の例の場合、ポイントを除くクレジットカード会社の儲けは50円です。

ここから利用金額の0.5%、つまり50円分のポイントをつけると儲けはゼロになりますし、利用金額の1%、つまり100円分つけると50円の赤字になります。

現在、日本のクレジットカード取り扱い高は年間約48兆円で、発行枚数は約2.7億枚です。

全てのカードが毎月使われてはいませんが、単純計算すれば、1枚あたりの月間利用金額は約15000円で、これでは儲けの水準が大きいとは言えません。

実際、1回払いだけでは、儲けの出てこないクレジットカードもあると言うことです。

1回払いでポイントが貰えるのは、メインカードとして使ってもらうため!

クレジットカード会社にとって、費用負担は小さくないのに、何故ポイントをつけるのでしょうか?

理由は3つあります!

1.クレジットカードの利用者を増やすため

クレジットカードを選ぶ際に、年会費や提携するお店での割引特典の他、やはりポイントや航空会社のマイレージが多く貰えるかどうかを基準にすることが多いからでしょう。

2.クレジットカードの1枚あたりの利用金額を増やすため

先程の例で、クレジットカードの利用金額が2倍の20000円になれば、売り上げも2倍の400円になります。

ここから諸費用150円を差し引いて、利用金額の1%、つまり200円分のポイントをつけても50円の儲けがでるようになります。

3.クレジットカード利用者に対する企画がしやすくなるため

たとえばリボ払いや、特定のお店での利用に多くのポイントをつけるといったもので、これにより手数料収入や広告収入が期待できます。

今はクレジットカードは一人一枚の時代ではありません。何枚も持っていますよね?

ポイントを含め、魅力的な特典を用意することで、たくさんあるクレカの中から一番利用するカード、つまりメインのカードとして選んで貰うことが、クレジットカード会社の狙いです。

まとめ

クレジットカードを多く利用してくれる人には、ポイントを多く還元しながら、あまり利用しない人には、実質的なポイント還元率を低くするための条件を設ける場合もあります。

例えば端数を切り捨てたり、一定数以上のポイントを貯めないと特典として利用できなくしたり、利用金額が大きいほど還元率を高くするといった場合もあるでしょう。

もちろん、クレジットカード会社は費用削減の努力もしています。

利用明細をWEBで確認出来る会社が増えていますが、そうすると、印刷費や郵送費を削減できますよね。

このような努力の積み重ねで、沢山のポイントが貰えるようになったという側面もあることを忘れないようにしましょう。

クレジットカードを使う方の立場からいえば、自分に適したカードを集中的に使った方がお得ではあると思います。

カード会社と利用者、Win-Winの関係でいたいものですね。

 

 

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