現代では多くの当たり前に持っているクレジットカードですが、いつどんな風に出来たのか知らない人は多いと思います。
クレジットカードの発祥の地はアメリカで、ダイナースクラブが世界で初めてクレジットカードを発行しました。
それでは、日本の場合はどうだったのでしょうか。
今回はクレジットカードの歴史や分割払いのシステムの歴史を知りたい!などの情報を調査していきます。
クレジットの概念が誕生したのはいつ?
クレジットカードの言葉自体は1887年にアメリカ合衆国の著作家エドワード・ベラミーが上梓した小説に出てきています。
実際にクレジットカードが出現したのは、19世紀後半のアメリカ合衆国で発行されてからです。
当初は紙製のカードでペイメントカードを発行、普及しました。
本格的な導入は1950年台に入ってからクレジットカード会社の専業会社ダイナースクラブがアメリカで設立され普及していきます。
20世紀に入って流通に乗り発達、プラスティックカードなどの現代と同じ形を成してきたのは1950年に入ってからで、1960年代にはカード先進国でも普及しました。
この流れに乗り、1951年にはフランクリン・ナショナル銀行がクレジットカードを発行。
1958年には現在の日本でも有名なアメリカン・エキスプレスがクレジットカード業務に乗り出します。
更にVISAの前身であるバンク・オブ・アメリカカードもクレジットカードを発行しました。
こうして見ていくと意外に早い段階でクレジットカードのシステムが出来上がっていったことが判ります。
日本でのクレジットカードはいつ?
一方日本では1961年に株式会社丸井がクレジットカードを発行するも初期のものはクレジットカードの機能を果たしておらず、一般に普及することはありませんでした。
丸井は1970年代に本格的なクレジットカード業務に乗り出し、当初は「赤いカード」(現エポスカード)の相性で普及していきます。
しかし、1961年三和銀行と高島屋が国内初の百貨店と都市銀行の提携によるクレジット業務を始めます。
更に同年、同じ三和銀行と日本信販がJCBを設立、JCBカードの発行を開始します。
また同時期に日本ダイナースクラブがクレジットカードを発行します。
つまり、日本で初めて本格的にクレジットカードを発行し、クレジットカード業務に乗り出したのはJCBとダイナースクラブと言うことになります。
ですが、明暗はハッキリ分かれ、JCBのシェアが圧倒的で全国展開に乗り出しています。
そのため、JCBが日本で初の汎用型クレジットカードの標準となり、日本のクレジットカードの標準的機能はJCBが基礎になっているといえます。
分割払いは江戸時代から?
日本ではクレジットカードではありませんが、いわゆる月賦(分割払い)のシステムは江戸時代からあったようです。
その誕生は愛媛県今治市で桜井漆器の人気が大きく広がったことに所以しています。
この桜井漆器がかなりの高額のもので誰もが手を出せる代物ではなかったようです。
その昔は桜井漆器をわざわざ九州などへまで売りに行っていたそうです。
その際、桜井出身の実業家である田坂善四郎が月賦払いによる販売方法を生み出し、売り上げを伸ばしました。
このことで、高価で人気のある桜井漆器が負担が少なく手に入ると言うことで地域が発展するほどの勢いをもたらしたようです。
現在の国際ブランドは?
現在、クレジットカードの国際ブランドは7ブランドになっています。
これを「7大国際ブランド」と呼んでいます。
VISA | アメリカ |
Master Card(マスターズカード) | アメリカ |
JCB | 日本 |
American Express(アメリカン・エキスプレス) | アメリカ |
Diners Club(ダイナースクラブ) | アメリカ |
DISCOVER(ディスカバー) | アメリカ |
中国銀聯(ぎんれん) | 中国 |
これまでは「DISCOVER」と「中国銀聯」を除く、5ブランドで「5大国際ブランド」と呼ばれていました。
「5大国際ブランド」になると5ブランドの内、4ブランドがアメリカのブランドとなります。
「DISCOVER」も入れると5ブランドもの国際ブランドがあることになります。
流石、クレジットカード発祥の地と言えますね。
まとめ
今回はクレジットカードの歴史や分割払いのシステムの歴史を知りたい!などの情報を調査しました。
現代では多くの当たり前に持っているクレジットカードですが、いつどんな風に出来たのか知らない人は多いと思います。
クレジットカードの発祥の地はアメリカで、ダイナースクラブが世界で初めてクレジットカードを発行しました。
日本では本格的にクレジット業務に乗り出したのはJCBとダイナースクラブと言うことが判りました。
どちらにしてもダイナースクラブがクレジットカードの礎を作っていく上で非常に大きな役割を果たしたのは言うまでもありません。
歴史を知ると、どの国際ブランドが信頼に厚いのかがハッキリ判りますね。
コメントを残す