クレジットカードは本当に便利で、色々な支払いに使えますよね。
インターネットで買い物をする時など、なくてはならないクレジットカードですが、税金の支払い(納付)などにも利用出来るんですよ。
今回は税金をクレジットカードで支払うメリットや注意点などについてご紹介していきましょう。
どんな税金をクレジットカードで支払えるの?
税金には国に収める「国税」と住んでいる都道府県や市区町村といった自治体に納める「地方税」があります。
以前は、一部の地方税で利用可能だったクレジットカードでの税金の支払い(クレジットカード納付)ですが、今では国税もクレジットカードで支払う事が可能となりました。
国税のクレジットカード払いについては、全国どこでも同じ扱いですが、地方税については自治体により納付可能なモノが異なります。
クレジットカード払いが可能な国税
2022年6月現在、以下の国税がクレジットカードでの支払いが可能となっています。
申告所得税及び復興特別所得税 | 消費税および地方消費税 |
法人税(連結納税を含む) | 地方法人税(連結納税を含む) |
相続税 | 贈与税 |
源泉所得税及び復興特別所得税 | 源泉所得税 |
申告所得税 | 復興特別法人税(連結納税を含む) |
消費税 | 酒税 |
たばこ税 | たばこ税及びたばこ特別税 |
石油税 | 石油石炭税 |
電源開発促進税 | 揮発油税および地方道路税 |
揮発油税および地方揮発油税 | 石油ガス税 |
航空機燃料税 | 登録免許税(告知分のみ) |
自動車重量税(告知分のみ) | 印紙税 |
クレジットカード払いが可能な国税は、納付書で手続き出来る物になります。
印紙を貼り付けて納付する場合などは、クレジットカード払いはできません。
クレジットカード払いが可能な地方税
地方税については、自治体毎の納税システムの整備状況などにより、クレジットカードでの税金の支払いの対応が異なってきます。
例として東京都や横浜市の場合、以下の税金についてクレジットカード払いに対応していますよ。
【東京都】
自動車税種別割り | 固定資産税・都市計画税(23区内のみ) |
固定資産税(償却資産)(23区のみ) | 不動産取得税 |
個人事業税 | 鉱区税 |
自動車税 | その他(法人都民税・法人事業税など) |
【横浜市】
個人市民税・県民税(普通徴収分) | 固定資産税・歳計画税(土地・家屋) |
固定資産税(償却資産) | 軽自動車税(種別割り) |
税金をクレジットカードで支払うメリットは?
税金の支払いにクレジットカードを利用するメリットには、以下のようなものがあります。
時間を節約出来る
インターネットが利用出来る環境であれば、24時間、いつでもどこでもクレジットカードで税金の支払いが可能です。
市区町村役場や金融機関の窓口での支払いには、平日の日中といった時間の制約があったりしますが、クレジットカード払いは納付のための移動時間も節約することができます。
手元に現金がなくても支払いが出来る!
クレジットカード払いを利用すれば、納税の為に現金を持ち歩かなくて済みます。
また、納付期限までに現金を用意できないときでも、クレジットカードで支払いを済ませておくことで、カード決済の引落日まで猶予が出来るのも良いですね。
家計の管理に利用出来る
クレジットカードを利用した時に、利用明細が作成されます。
税金もクレジットカード払いにすることで、いつ、どのような税金を支払ったのか利用明細に記載されるという事ですね。
普段から光熱費の支払いや買物でクレジットカードを利用している場合、家計の管理において税金の支払いも利用明細で一元管理出来ますよ。
ポイントが貯まる
多くのクレジットカードでは利用時に貯まるポイントも魅力の一つで、税金の支払いにクレジットカードを利用する事でポイントが貯まります。
ただし、一部のクレジットカードでは税金の支払いがポイント付与の対象とならない場合がありますので、事前に確認してくださいね。
分割払いが利用出来る事もある!
クレジットカードで税金を支払った場合、カード会社によっては後から支払い方法を分割払いやリボ払いに変更出来るケースがあります。
利用金額が多く、一度に引落されるのが厳しいときに、支払い回数を変更出来るのは助かりますよ。
クレジットカード払いを利用する際の注意点は?
税金の支払いにクレジットカードを利用する場合、いくつか注意する所もありますのでご紹介しましょう。
手数料がかかる
クレジットカードを税金の支払いに利用する際には、納付税額に応じて以下の決済手数料がかかります。
クレジットカードは時間の節約やポイントが貯まるといったメリットがありますが、そのメリットに見合った手数料なのかを検討するようにしましょう。
【国税の場合】
納付税額 | 決済手数料【税込) |
1円~1万円 | 83円 |
1万円超~2万円 | 167円 |
2万円超~3万円 | 250円 |
3万円超~4万円 | 334円 |
4万円超~5万円 | 418円 |
※5万円以降も1万円を越える毎に決済手数料が加算されます。
また、例として東京都の場合は、納付税額1万円毎に73円(税別)が決済手数料としてかかりますし、横浜市の場合は納付税額1万円毎に100円(税別)が決済手数料として加算されます。
ただし、5000円以内の場合は、手数料は50円(税別)です。
領収書が発行されない
クレジットカードで税金を支払った場合、領主書は発行されません。
支払った内容については、クレジットカード会社が作成する利用明細で確認することになります。
なお、領収書は発行されませんが、納税証明書は発行可能な場合がありますよ。
必ずしもクレジットカードが利用出来るわけではない!
税金の支払いにクレジットカードが利用出来る自治体も増えてはいますが、全ての自治体が対応しているとは限りません。
また、利用出来ても対象の税金が限定されている事もありますので、利用を検討する時に予め自治体で確認してくださいね。
支払いの度に手続きが必要
クレジットカードの税金の支払いは、継続的な支払い手続きにはなりません。
一度クレジットカードの手続きを行ったからといって、次回以降も自動的にクレジットカードから税金の引落がされるわけではなく、その都度、支払い手続きを行う必要があります。
手続きの取り消しができない
クレジットカードでの支払いが一度完了すると、その取り消しをすることはできません。
間違えて税金支払った場合などは、税務署で還付手続きが必要になります。
また一度支払った決済手数料も返金されないので注意が必要です。
クレジットカードでの納付方法
クレジットカードでの税金の支払いを行いたいときは、専用サイトを利用することになります。
国税の場合は、「国税クレジットカードお支払いサイト」、地方税の場合は自治体毎のクレジットカード支払いサイトで手続きを行いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
24時間いつでもどこでも収めることが出来ると言うのは魅力ですが、手数料もかかるのでその辺は色々と検討してくださいね。
また、わからない事があるのなあ国税については国税庁WEBサイト、地方税なら書く自治体のWEBサイトで事前に確認してください。
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